145MHz帯高耐久9段同軸コリニアの注文があり製作を行った。グラスポールの中へ実装との事なので500kHz程度中心周波数が低下する可能性があり145.1-2MHzを目標周波数とした。 1/2λ長は145MHzに共振させるのでマニュアルに沿って700mm、位相整合部は長めの352mmを採用した。 いよいよ調整となった。スタブを取り付けてとりあえずVNAで計測すると下記の通り、共振点は130MHz付近で145MHzに小さなコブがある程度だ。このコブを共振させていく。 当初30cm程度あるスタブをカットしていくと小さなコブが深くなってきた。これを測定限界近くまで共振させた。スタブ調整が上手くいくとこんな推移をたどる。 最終的にグラスポールにしっかり貼り付けたときの計測値は下図だ。 145MHz帯全域でSWRは2以下となった。
実は製作マニュアルに書いてある製作方法とは異なるのだけど、同じ共振周波数となるのは不思議な感じだ。VNAで周波数調整を行う方は参考にしてほしい。
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2018年全市全郡では960mの山頂へ移動し430MHz用自作16段同軸コリニアを投入しました。
展望台の手摺に8mのグラスポールを上げて4mの同軸コリニア+給電用同軸ケーブル5mの3DFBで給電しました。 メインRIGはIC208,20W機です。ほぼFMのみで運用しました。 標高1000m近い場所からの16段同軸コリニアは異常に切れすぎで傾きが2-3°変わるとS1がS9+20dBまで変化します。そよ風でも大きなQSBとなります。 この点144MHzの同軸コリニアは鈍感です。 関東平野向けに角度を調整すると一番遠い沿岸地域からでも障害物のない場所からならば59以上、山に遮られてもそこそこ聞こえてきました。 結果540局と交信出来ました。(7時間睡眠で)QRP局の比率は全体で25%と自己新の比率になりました。同軸コリニアの耳と絶妙な移動地選定の結果でしょう。 超多段(10段以上)コリニアは遠くへ飛ばすのには威力を発揮しますが、近距離(50km以内)通信ではコツがいります。 関東圏のVUバンドでは全市全郡で優勝するために渋峠へ向かいます。 関東平野直近エリアでも(超)多段コリニアがあれば渋峠局と互角に戦えることが判明しました。 7時間の睡眠?時間がなければ430MHzで600局近くまでログが進んでいたと計算できます。 来年は完徹でこの場所の潜在能力を引き出す予定です。 |